SomaFelice Series Concert No.1
《(公財)青山音楽財団助成公演》
5人で歌うドイツ歌曲な午後
2024年2月4日(日) 14:30 開場・15:00 開演
【京都】青山音楽記念館 バロックザール
《SomaFeliceの会》は、ひとりひとりの歌うからだがハッピーでありますようにと、主宰者の川井弘子が命名しました。ギリシャ語である“somaソーマ”(「ひとりひとりの生きているからだ」の意、英語でも“somatic身体的”という単語があります)とイタリア語の“feliceフェリーチェ,幸福な”から作った造語です。今回はその記念すべき1回目の演奏会で、アンサンブル・ピアニストのマールテン・ヒレニウス氏をオランダからお招きします。
出演者に「マールテンさんの伴奏で何が歌いたい?」と尋ねたら、偶然全員がドイツリートをあげ、本日のプログラムとなりました。それぞれが、それぞれの場所で、日々忙しく教えたり、子育て真っ最中だったり、音楽以外の仕事に携わる者もいる中でも、演奏者としていかに先に進むかいっしょに問い続けるよき仲間たちです。音楽を愛し、楽曲研究とともに、歌うからだの使い方を精進する過程での、個性豊かなユニークな5人での演奏会です。どうか皆さま、温かいご声援をお願いいたします。ドイツ歌曲をいっしょに楽しみませんか? ご来場を心よりお待ちしています。
コンサート概要
タイトル | SomaFelice Series Concert No.1 5人で歌うドイツ歌曲な午後 ピアノ:マールテン・ヒレニウス 《(公財)青山音楽財団助成公演》 *当初出演を予定しておりました松嶋玲奈(Sop)は、都合により出演キャンセルとなりました。 |
開催日時 | 2024年2月4日(日) 14:30 開場・15:00 開演 |
会場 | 【京都】青山音楽記念館 バロックザール 〒615-8282 京都市西京区松尾大利町9-1 Tel 075-393-0011 阪急電車嵐山線「上桂駅」下車、西へ300m (ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。) |
入場料 | (全自由席):前売り3,000円(当日3,500円) *未就学児の入場はご遠慮くださいませ。 |
主催 | SomaFeliceの会 |
後援 | オランダ王国大使館 同志社女子大学音楽学会 奈良教育大学音楽専攻者同窓会《楽桜会》 大阪楽友協会(大阪教育大学音楽表現コース同窓会) 東京音楽大学校友会 |
お問合せ・ チケット取り扱い |
●SomaFeliceの会 E-mail SomaFelice2424@gmail.com Tel 075-252-1320●チケットぴあ:https://pia.jp (Pコード:253-897)※2023年10月1日より発売開始●オンラインチケット:https://somafelice2424.peatix.com ※2023年10月5日より発売開始 |
プログラム
W.A.Mozart |
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F.Schubert |
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R.Schumann |
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C.Schumann |
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R.Strauß |
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H.Wolf |
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出演者
古川裕介
Furukawa Yusuke
テノール
大阪府吹田市生まれ。2016年、大阪教育大学教養学科芸術専攻音楽コース卒業、同大学卒業演奏会(ザ・フェニックスホール)に出演。2019年、初のリサイタル(東大阪市文化創造館小ホール)開催。2023年7月、古楽器フラウトトラヴェルソ奏者と共演のリサイタル《バロック音楽の調べ》(大阪市中央公会堂・小集会室)を開催。
これまでに声楽を清原邦仁、淵脇和範、川井弘子の各氏に師事。現在、大阪教育大学附属天王寺中学校・高等学校教諭。吹田市在住。
「大学卒業後すぐに高校音楽教員としてキャリアをスタートさせ早くも8年目となります。今回は、シューベルトの連作歌曲集「冬の旅」から抜粋で歌います。シューベルトの美しく深い音楽と対峙する中で、歌う度に新しい発見や気づきがあります。思わず笑みがこぼれてしまうほどです。素晴らしい響きの空間で歌うことのできる幸せを噛みしめ、「冬の旅」の世界を観客の皆様と共有できるような音楽表現をめざします。ご来場お待ちしております」(古川裕介)
黒川真実
Kurokawa Mami
ソプラノ
東京都大田区生まれ。2014年、東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。2020年、第63期二期会オペラ研修所マスタークラス修了。同研修所修了時に優秀賞受賞。
大学卒業後、オペラでは2015年に江東オペラ主催ハイライトシリーズ『ウェルテル』よりソフィー役(深川江戸資料館小劇場 )、2018年イル・コンチェルティーノ主催オペラ・ハイライト祭にて『魔笛』パミーナ役(浜離宮朝日ホール)を演じる。クラシックコンサートでは、2015年、2018年、2019年、2020年に黒澤麻美ロシア声楽曲研究会主催『ガラ・コンサート』に出演(ティアラこうとう、Hakuju Hall、文京シビック小ホール)。また、ロシア声楽曲研究会の仲間と主催したサロンコンサート『ロシアの歌と昼下がり』に2016年から2020年の間に3度出演(名曲喫茶カデンツァ)。2022年から2023年にはあっとふぇりーちぇ音楽塾主催の親子向けコンサート『親子でホッとくつろぎコンサート』に3度出演(北とぴあカナリアホール、たましんRISURU小ホール)。クラシック以外でも都内ライブハウスやショッピングセンターの野外音楽ステージにてジャズやポップスでの出演経験あり。
これまでに声楽を羽山弘子、篠崎義昭、日比野幸、川井弘子の各師に師事。2018年、イタリアBolzanoにて開かれた川井弘子とルーカ・ゴルラによるベルカントマスタークラス修了。現在、二期会、黒澤麻美ロシア声楽曲研究会各会員。東京都立川市在住。
「小2の娘と2歳の息子の母として髪を振り乱す日々の中、音楽をする時だけは自分の身体と対峙する癒しと必ず出逢えます。学生時代から私はオペラのシーンやアリアを多く学んできました。今回歌うモーツァルトとR.シュトラウスの歌曲は、それらとはまた違った気づきを私に与えてくれています。たとえば、曲の始まりと終わりに必ずある静けさは、そのはざまにある音楽のうったえをよりダイレクトに私に感じさせてくれます。この身体に音楽が通う喜びが、歌を通して客席にも伝染しますように。ご来場お待ちしています」(黒川真実)
後呂 洋
Ushiro Hiroshi
バリトン
三重県熊野市生まれ。埼玉県立芸術総合高等学校音楽科、尚美学園大学音楽表現学科声楽コース卒業。これまで、大学公演『フィガロの結婚』(富士見市文化会館)、さいたまシティオペラ『カルメン』(さいたま市文化センター)、東京シティオペラ『こうもり』『コシ・ファン・トゥッテ』(IMAホール)、首都オペラ『マルタ』(神奈川県民ホール)などに合唱で参加。中国音楽理事会主催、第24回長江杯国際音楽コンクール声楽一般部門・本選入選(渋谷区けやきホール)。
これまでに声楽を國弘雅也、山崎岩男、川井弘子の各氏に師事。
埼玉県立特別支援学校音楽教諭を経て、2023年より大阪府立高槻支援学校音楽教諭、同時に大阪教育大学大学院連合教職実践研究科に在籍中。京都府乙訓郡在住。
「30年以上関東で過ごし、2年前に関西にやってきました。京都で歌う初のコンサート。まもなく1歳になる娘がいて、大学院通いも開始、フルタイムの支援学校音楽教諭と3足の草鞋でフル操業。それでもなんとか時間を作り出し、歌えることに感謝しています。今回は、「魔王」を中心に、シューベルトとゲーテに取り組んでいます。楽譜をほとんど書きかえることがなく、取りつかれたように一気に作曲したと言われるシューベルトの感性を追うのは非常に難しいです。しかし、歌う中で「発見」と「気づき」を積み重ねて、うまく歌えるようになんとか頑張ります。ご来場をお待ちしています」(後呂 洋)
オリヴェイラ左容子(旧姓:中原)
Oliveira Sayoko
ソプラノ
京都府京都市生まれ。6歳から最初のピアノの手ほどきを作曲家の祖父中原都男から受ける。同志社女子大学音楽学科声楽専攻卒業。在学中に中山 悌一の学内公開レッスンを受講。京都音楽家クラブ新人演奏会出演。佐々木成子公開レッスン受講。1981年-86年『京都オペラグループ』に在籍し、多数の学校公演やコンサートに出演。
2009年・2014年、ソプラノリサイタルを開催(いずれも府民ホールアルティ)。2017年、音楽仲間や門下生と《オリーブの森》ファーストコンサート(府民ホールアルティ)開催。1992年より、同志社女子大学音楽学科同級生とのグループ”Sion”コンサートを府民ホールアルティ、ウイングス京都ホール、京都北文化会館、呉竹文化会館、京都国際交流会館ホールなどで、隔年で開催、継続中。
これまでに故・正田良子、蔵田裕行、故・川島幸子、豊住征子、川井弘子の各氏に師事。
オリヴェイラ音楽研究所主宰。同志社女子大学音楽学会会員。京都市在住。
【注1】 中原都男(1900-1970なかはらくにお/作曲家・音楽教育者):京都市立芸術大学の前身京都市音楽短期大学と堀川音楽コースの創設メンバー。京都子どもの音楽教室の初代室長。
【注2】 京都オペラグループ:1972年、京都市立芸術大学の卒業生を中心に結成。学校公演を通じて、オペラをひとりでも多くの子どもたちに親しんでもらうための活動と自主公演を行なう。主に、林光や原 嘉壽子、間宮芳生などの法人作品を上演。藤田武士(代表)、菊池敏子などがメンバーで、初期の会員には「こんにゃく座」の大石哲史もいた。
「高校生の時からモーツァルト、シューベルト、シューマン、ブラームスとドイツ歌曲に親しんできました。そしていつの間にかライフワークのように、50年近くドイツ歌曲に魅了され続けています。大学生の頃からの憧れだったH.ヴォルフは5年前から取り組み、その緻密さに圧倒されながらも、しかし時間をかけて読み解くと、言葉を重視した豊かな手法、ピアノパートの強烈な色彩など、美しい音楽の流れの虜になりました。今回はE.メーリケの詩による5曲を歌います。メーリケがすごした南ドイツの風景や方言がもりこまれた民話風の曲もあります。どうか聴きにいらしてください」(オリヴェイラ左容子)
向井正宏
Mukai Masahiro
カウンターテナー
大阪府大阪市生まれ。10歳から17歳まで大阪すみよし少年少女合唱団にボーイソプラノとして所属し、小澤征爾指揮のオペラ「魔笛」の童子役や、日本テレマン協会による「メサイア」のソリストなどを務める。奈良教育大学教育学部卒業。在学中より、男性6人アカペラアンサンブルグループ「ジパングコンソート」にカウンターテナーとして参加。阿倍野区民センター小ホールや中之島中央公会堂中集会室などで行っている年2度の定期演奏会をはじめ、現在まで多数の演奏会に出演。
2019年9月には同メンバーのカウンターテナー橋本賢悟と、《duo-COUNTERTENORS》を結成し、豊中市立文化芸術センター小ホールにてデュオコンサートを開催。2021年、2022年には兵庫県立芸術文化センター中ホールで行われた舞台 ーシェイクスピアに会いたくてー「夏の夜の夢」にデュオで出演。演奏動画配信(ユニット名は「ALIS VOCE」と改名)も行っている。
声楽を橋本俊詔、川井弘子の各氏に師事。
現在、ジパングコンソート、テレマン室内合唱団、各メンバー。
「少年時代のボーイソプラノは声変わり後もカウンターテナーとして、美しい声でありたいと歌ってきました。ハモることが好きで、少人数の男声アカペラ・アンサンブルなどでの活動が主ですが、今回は皆さまにカウンターテナーでのドイツ歌曲をお届けします。シューベルトの「月に寄せて」、シューマンの「春だ」など、自然の描写に重なる豊かな感情は、味わい深いものがあります。またリュッケルトの詩によるクララシューマンの歌曲は、当時のクララの感情とも言える、愛の喜びに燃えている力強さを感じます。調性はオリジナルで、ピアニスト用に自分で楽譜を制作しました。ご来場をお待ちしています」(向井正宏)
ピアニスト
Maarten Hilenius
マールテン・ヒレニウス
アムステルダム生まれ。ピアノをアムステルダム王立音楽院とユトレヒト王立音楽院に学ぶ。在学中から特に声楽伴奏者として活躍し、伴奏法をN・リー、I・ゲージ、R・ヤンセンの諸氏に師事。ヨーロッパ各地で多数の演奏会を行なうと同時に、オランダ・スペイン・フランス・ポルトガルでテレサ・ベルガンサやイヴォンヌ・ミントンなどの多数の著名な歌手のマスタークラスの公式伴奏を務める。CDもリリースされ、現在、アムステルダム・センターオペラとネーデルランド・オペラ・アムステルダム、2001年からロッテルダム王立音楽院で教鞭をとっている。アムステルダム在住で、5か国語を自在に繰るアンサンブル・ピアニスト。バロックザールには川井弘子ソプラノリサイタル<(財)青山財団助成公演>のピアニストとして、2009年からたびたび出演。