著書

うまく歌える「からだ」のつかいかた
ソマティクスから導いた新声楽教本

ソプラノ 川井弘子 著

体裁:B5判 144P
定価:本体価格 2,420円(税込)
ISBN978-4-414-30005-5
発行所:誠信書房

うまく歌える「からだ」のつかいかた 実践編
ソマティクスから導いた新声楽指導の実際

ソプラノ 川井弘子 著

体裁:B5判 168P
定価:本体価格 3,520円(税込)
ISBN978-4-414-30014-7
発行所:誠信書房

歌う人のためのはじめての解剖学
しなやかな発声のために

ソプラノ 川井弘子 著
坂井建雄  監修

体裁:B5判 112P
定価:本体価格 3,850円(税込)
ISBN978-4-414-30019-2
発行所:誠信書房

うまく歌える「からだ」のつかいかた
ソマティクスから導いた新声楽教本

ソプラノ 川井弘子 著

体裁:B5判 144P
定価:本体価格 2,420円(税込)
ISBN978-4-414-30005-5
発行所:誠信書房

歌うことは好きなのに、「声の出し方がわからなくなった」「声が出にくくなった」と、悩んでいる人のための本。
歌うことは、個人差が大きく、からだや感覚はひとりひとり異なるので、歌い方も指導方法も多種多様である。音楽や言語のこと以外に、アレクサンダー・テクニークやフェルデンクライス・メソッドなどの「ボディ・ワーク」についてと、生態学や解剖学からみた「からだ」のことを知る必要がある。
“自分が感じる”、今の生きているからだの動き(つまり歌うこと)に気づくようにする。歌う時の自らの、その時その時にからだで感じることを大切にする。それこそ、歌う時に自分の「生きているからだ」の感覚を利用できる「ソマティクス」なのである。
歌う人の楽器は「からだ」である。ソマティクスから歌うからだの理解を深め、「歌える感覚」とラクな「発声」を身につけることができる。


本書の内容

第1章 あなたは「あなたの歌」が歌える
1 声ではなく、『機能』を聴きなさい
2 自分を信頼する!
3 「教える」ことは「助ける」こと
4 「いい加減に」歌おう! ~先生の言う通りにし過ぎると歌えない?!
5 Feel your way! あなたのやりかたで
6 息が続かない ~本当に発声の問題でしょうか?
7 高音が出にくい理由 ~歌えなくなる練習をしている?
8 どんなことに注意して歌っていますか? ~誤解を招きやすい感覚的言葉
9 よくある質問
10 「歌える“Soma”(からだ)」のことを学びましょう!

第2章 つかえる解剖学
A 歌う呼吸に必要な準備
B からだの中のスペース
C 歌う時の「口」について
D 感覚器のつかいかた
E 歌う「からだ」に迫る

第3章 歌う人に役立つ「からだ」のメソッドとアプローチ
「ボディ・ワーク」~「ソマティクス」という分野
1 アレクサンダー・テクニーク
2 コナブルの「ボディ・マッピング」
3 フェルデンクライス・メソッド
4 ロルフィング
5 野口体操
6 渡會公治氏の美立体操
7 能 ~心より心に伝ふる花

第4章 声の障害と様々なトレーニング法
1 本当に病気でしょうか? ~耳鼻咽喉科医との共同作業
2 トマティス・メソッド ~耳のふしぎ
3 木下武久氏の「発声トレーニング」法

第5章 歌うためのヒントとエクササイズ
1 耳は最大の敵である
2 効果的な練習方法
3 エクササイズ集
4 “放っておきましょう!” ~エクササイズのつかいかた

うまく歌える「からだ」のつかいかた 実践編
ソマティクスから導いた新声楽指導の実際

ソプラノ 川井弘子 著

体裁:B5判 168P
定価:本体価格 3,520円(税込)
ISBN978-4-414-30014-7
発行所:誠信書房

音楽書のベストセラーの前著『うまく歌える「からだ」のつかいかた』の実践編。具体的な疑問にお答えします!

「正しい姿勢に気をつけたら歌えなくなった」「とにかく緊張する」「喉が締まる」「声帯ポリープができた」、こんなときどうしたらいいのか、具体的な対処法をわかりやすく説明。
さらに、スマホに無料アプリを入れると、実際のレッスン風景がスマホに飛び出す新機能付き。もちろん、文章だけでも十分納得のわかりやすい解説! 熱心に声楽を学ぶ人、末永く歌いたい人、年齢とともに歌い方に疑問がわいてきた演奏家・指導者の方へ、具体的な事柄で勇気と希望が持てる本。

*本書刊行時、動画視聴アプリの名称は「COCOAR2(ココアル2)」でしたが、2021年1月に「COCOAR(ココアル)」に変更となっております。「COCOAR(ココアル)」をダウンロードしてご使用ください。
ARアプリ「COCOAR(ココアル)」無料ダウンロード


本書の内容

ARのつかい方――歌声の変化を動画で見よう!
はじめに
著者紹介

第1章 “歌うからだ”は不思議がいっぱい
1.歌うことはパラドックスの連続
2.「歌う技術」という幻想――理解する・気づく・感じる
3.“おおらかさ”と“繊細さ”、どちらも大切です
4.「やめる勇気」「放っておく勇気」
5.答えは「あなたの中」に

第2章 歌うソマへのレッスン 実践編1 やりすぎていませんか?
Case01 姿勢を気にすればするほど、歌えなくなります
Case02 とにかくやめたら、歌えました
Case03 少なくしたら喉が痛くなくなりました
Case04 声がかすれます
Case05 うまく伝わりません
Case06 声が詰まります。テンポが遅れます

第3章 歌うソマへのレッスン 実践編2 思いこんでいませんか?
Case07 声が遠くまで届きません
Case08 喉があがって声が詰まります
Case09 歌う時、首や肩に力が入ります
Case10 “響きのある声”のみを追ってきました
Case11 かろやかに歌いたいのですが

第4章 歌うソマへのレッスン 実践編3 無意識的についた“癖”とのつき合いかた
Case12 とにかく緊張します
Case13 「鳥の首を締めたような声」になります
Case14 “ヴィブラート”を止めたいのですが
Case15 「口角をあげない」で歌えるのですか
Case16 最近、声が揺れてきて困っています

第5章 歌うソマへのレッスン 実践編4 からだへの信頼を取り戻そう
Case17 喉が締まってきます(1)
Case18 喉が締まってきます(2)
Case19 高音が詰まります
Case20 「脱力」がうまくいきません
Case21 口のあけかたを教えてください
Case22 姿勢が悪くなります
Case23 無駄な力を入れないで表現を強く出したいです

第6章 歌うソマへのレッスン 実践編5 言葉と歌うことの関係
Case24 「子音が聞こえない」と言われます
Case25 多忙で、声はいつも疲れています
Case26 発音を正確にしようとすると声が出にくくなります
Case27 日本歌曲になると声が響きません
Case28 息が足りなくなります
Case29 「気持ちを込めようとする」と力が入ります
Case30 高音までなめらかに声が出るようになりたいです

第7章 歌うソマへのレッスン 実践編6 声のトラブルからの脱出
Case31 声帯ポリープがあっても歌っていいですか?
Case32 まったく声が出なくなりました
Case33 手術をしても声が出るようになりません

第8章 続・つかえる解剖学
1.横隔膜再考
2.“背中”はありますか?――前鋸筋と菱形筋の役割
3.胸横筋の大切な役割
4.腹筋と錐体筋
5.顎関節と翼突筋
6.足は歌う土台です

第9章 「ソマから学ぶ」とは
1.言葉が必要な時、言葉が邪魔な時、言葉がいらなくなる時
2.“わかっている”けど、できないジレンマ
3.高い声が出ない時、低い声が出ない時
4.思ったような音量で歌えない時
5.歌うレパートリーについて
6.「歌う準備」とは何か?
7.「ソマから歌う」「ソマから学ぶ」

おわりに

歌う人のためのはじめての解剖学
しなやかな発声のために

ソプラノ 川井弘子 著
坂井建雄  監修

体裁:B5判 112P
定価:本体価格 3,850円(税込)
ISBN978-4-414-30019-2
発行所:誠信書房

声楽家が自らの歌う感覚を大切に、解剖学の権威の監修のもとで、歌う人に必要なからだのことをまとめた待望の書。同著者による2冊の前著『うまく歌える「からだ」のつかいかた』の総集編。声楽を学ぶ人から愛好家の方、演奏家や指導者の方が普段疑問に思っているけれど誰にも聞けないことの回答がこの本に。“歌う人のための、初めての、そして、わかりやすい解剖学の本”(監修者の言葉)。

ヒトはどのように進化し、各器官はどのような特性を持ち、どのように歌えるのでしょう? そこから理解すると、あなたも歌えます。からだのことをもっと詳しく知りたい方、数多くのレッスンを受講してきたにもかかわらず悩みばかりが増える方、これから声楽を学ぶ方、無理なく末長く歌いたい方へ。

巷に溢れている発声についての言葉掛け(「ノドをあけて」「横隔膜をさげて」など)の真の意味を理解し整理しましょう。わかりやすい美しい解剖図とともに、見開き2ページで一つのテーマを解説。気になるところから読み進めください。そして歌うからだの謎を解き、安心してのびやかに歌いましょう。


本書の内容

著者プロフィール
はじめに

Chapter 1 歌う学び方さまざま ~解剖学への招待~
①科学的方法の注意点
②感覚的方法の課題
③“ソマティック”とは何か?
④声楽のための解剖学への招待

Chapter 2 口のまわり・顔のまわり
01 ノドは歌うとあいてくる
02 口は通りぬける場所
03 軟口蓋の動きはわからない
04 植物性と動物性
05 鰓弓器官とは
06 喉頭と気管と食道
07 動いて表情を織りなす筋肉

Chapter 3 中芯にある骨
08 脊柱は26階建て
09 頭と顎の関係
10 椎間板のない2つの関節
11 脊柱と四肢の進化
12 顎はどこから動く
13 言葉を発するときの咀嚼筋
14 ヒトのからだの形

Chapter 4 胸のまわり
15 肺は背中側の容積が大きい
16 胸の動きは背中側から
17 空気が入る肺、動きを感じるお腹
18 鎖骨に連絡する八角形の胸骨柄
19 肩3点セット
20 声の揺れは腕にも原因が
21 鎖骨と腕の関節
22 ヒトの呼吸系のすがた
23 “歌う姿勢”は内部から

Chapter 5 横隔膜のまわり・骨盤のまわり
24 骨盤は伝える
25 横隔膜と呼吸
26 横隔膜の位置と動き
27 横隔膜は縦にも長い
28 横隔膜と連動する筋肉群
29 たまらないように
30 一本の管
31 腸が歌う~ある仮説

Chapter 6 鼻・舌・眼
32 匂いを嗅ぎ、空気が通り、歌える鼻
33 軟口蓋の意識下でのみごとな動き
34 副鼻腔という空洞、振動は頭蓋骨全体へ
35 ヒトの喉頭の支持機能
36 複雑な舌、発語で動く側頭筋
37 舌は硬くならない
38 広い視野、やわらかな眼

Chapter 7 動物性の筋肉
39 お腹の側面は筋肉3層
40 胸の筋肉は横隔膜に近い
41 前鋸筋と神経支配
42 脚の筋肉と出っぱった膝蓋骨
43 足は2階建て

Chapter 8 歌うための覚書

おわりに
参考文献